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2005年7月13日 (水)

論文を書く人を応援しています

突然ですが、このブログでは、論文(学術論文)を書く人を勝手に応援しています。
大学で書く人も当然応援しますが、特に会社で書く人を自分も含めて応援してます。

その理由は?と言われても話が長くなるので、詳しくは追々書けたら書くことにして、要点だけ言うと、

私は、2001年に会社に籍を置きながら学位(博士(工学))を取得することができました。 論文ドクター(博士)というやつです。
これは、大学院の博士過程には在籍せず、大学院の教官に規定数の採録された学術論文と学位論文を提出し、所定の審査に合格すれば学位取得するというものです(最近は、この制度がなくなりつつあるようで残念です)。

こう言えば簡単そうなのですが、実は、その研究分野の仕事を始めてから10年も掛かりました。

今から思えば、私の場合、様々な幸運な条件に恵まれていたと思います。

(1)研究テーマは、会社の商売とは直接関係の少ない基礎研究的なテーマで、論文を書いて発表することが問題にならなかった(企業の研究では、成果が出ても書かせて貰えないことも多い)。
(2)上司に恵まれた(大抵、論文を書けと励ましてくれたり、内容を見てくれたりした)。
(3)良い指導者に指導を受けた(その分野では世界一流の先生方と共同研究して、論文の内容なども指導を受けた)。
(4)身近に(会社に)英語を直してくれるネイティブがいた。
(5)結果として、長い間、同じテーマで研究させて貰えた。

などです。

それでも、取得までの道のりは、それはもう大変でした。私が愚図で仕事が遅いからと言うのも確かにあるでしょう(会社にも一つのテーマでドクターを取得しようと決意して、2年間で5報ぐらい書いて、あっという間に取得される優秀な方もおられました)。

自己弁護させて貰えば、私の場合、学生時代(修士)のテーマと会社での研究テーマがほとんど関係なかったので、学生の時に私のやった実験で2つ論文が出ていたのに、それが使えなかったと言うこともあります。

もちろん、当時は学位を取るために論文を書いたのではなく、直接会社の利益に結びつきにくい(社内で評価されにくい)研究成果を広く発表してなんとか、世に問いたい!という気持ちでした。
結構、正面突破が好きなんで、論文は絶対英語で、良いところ(良いJournal)に出すと思ったりしていました。

昔と言っても7~8年前は、私の周辺にも論文を書こうと言う人が結構多かったのですが、最近、経済情勢のせいか、そういう人が減ってきているような気がしています。

と言うわけで、そういった困難にも負けずに論文を書く人を応援したいのです。

ブログ右側のリンクとか、お奨め本(そのうち紹介したい本のリスト)なんか、何でこんなところにあるの?と思われてると思いますが、今後、充実させて行きたいと思っています。

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