高速CWが聴き取れるメリットとは?
このブログでは、もう15年以上もCW Freak、Morse Runner、RuFzXPなどを扱って、高速CWが聴き取れるようになるトレーニングとか自分の記録の変遷とかについて書いています。
そんな中、アマチュア無線のCW(電信、モールス信号による通信)を楽しむのに、50WPM(=250字/分)以上の高速CWなんて聴き取れたって、実際の交信で使わへんやないか!!と思われる人も多いのではないかと思います。
実際のコンテストQSOは20WPM~25WPMぐらいのスピードが多いし、早くても30WPMぐらい、DX Contestでも30WPM越えのCWが聞こえて来ることはほとんどありません。極たま~に、35~40WPMで取りにくいシグナルがない訳ではありませんが、、、。
DXペディションのパイルアップでも、速度はそんなものでしょう。
そうだとすると、50WPMを越えて、60WPM(=300字/分)、70WPM(=350字/分)を聴き取るというのは、ゲームとしてだけの楽しみなのでしょうか?
世界ランキングのゲームとして楽しみがあるということは事実ですが、私は実際のオンエアでの交信でも、高速CWが聴き取れるということは非常に役に立っていると思っています。
50WPM以上の高速CWが聴き取れる、そのメリットは以下の3つでしょうか。
通常使われる速度の倍以上が聴き取れると、通常速度では余裕が持てることから、、、。
1)交信している時に、比較的余裕があり、周りの人と会話したりすることができる(場合がある)。
2)コンテストランニング時など、余裕があるので食事やマルチチェックしたり、他の周波数のワッチがながらでやり易い。
3)倍以上の速度でも聴き取れる速度だと、パイルアップになった時、一度に2局以上のコールサインを聴き取れる場合がある。
3)については、ピッタリ周波数合わされてパイルで重なってしまうと、もちろんダメですが、、、(どうして最近は呼ぶときゼロビートで呼んでくる局が多いのか、ちょこっとズラして呼んでほしい、、)、ズレていれば30WPMぐらいで呼ばれれば2局同時に取れることも結構あります。
ただし、これは頭の中では、マルチタスク(同時に理解)している訳ではなく、あくまで疑似マルチタスク(2つのコールをそれぞれ時間分けて理解)しているように思います。これをするためには、30WPMなら60WPM以上聴き取れるスピードがないと多分無理です。
時間ズレて呼んできたものを2局取るのとは違って、被ったタイミングで呼んでいる2局を取る時の話ですよ。
以上の3つに加えて、ちょっと話が異なりますが、QSBが多い弱いシグナルの時に、ワザと速い速度にしてQSBの山でとって貰えるようにするなどのテクニックもありますね。
相手がCW上手い場合に阿吽(あうん)の呼吸というか、そういうことをお互いにすることがあります。
最後のメリットはともかく、1)~3)については、30WPMぐらいを、ながらでも余裕でコピーできてしまう状態になればできるのですが、そのためには倍以上の速度がコピーできることが必要なようです。
ということで、実際の交信、たぶんペディションでパイルを裁くにも、コンテストで沢山交信するためにも、ある程度の速度以上でラグチューするためにも、高速CWをコピーする練習は必要だと言えると思います。
もちろん、メリットの第一は、、
0)コンテストで必ず一発でコールサインおよびコンテストナンバーを取って、交信局数を積み上げる。
ですけどね、、、。
<めずらしく6mSSBでコンテスト中の当局、20年程前だけど>
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