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2022年11月29日 (火)

サイクル21 1981年の50MHz WAC

これまでの無線生活で最も輝いた瞬間?かもしれない、これはやった!と打ち震えたのは、
Solar Cycle 21の50MHz WACを完成させたことでした。

 

WACというのは、”Worked All Continents”で6大陸のアマチュアと交信してQSLカードを得れば貰えるアワードです。
HF(短波)帯ではコンテスト中ならOne Day WACも簡単ですが、通常見通ししか飛ばないVHF(超短波)帯である50MHz(6m)で達成するのは非常に難しいのです。

 

1976年に中学1年生で開局した私は、上り調子のCycle21の波に乗って5年掛りでWACを完成させました。

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*”50Mc WAC"のステッカーが自慢の私の50MHz WAC、1981年6月の発行です。

Cycle19の頃から特記が始まりましたが、その頃作られた50Mc WACのステッカーが残っていたタイミングで発行されたもので、このしばらく後には”50MHz WAC"のステッカーに変わりました。50Mcはまだ発行数が少なかった頃の証なのです。

 

たぶん申請に使ったと思われる6大陸からのQSLを紹介します。

 

ASIA: HM2GS  Korea

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76年11月、中学1年の時に開局しました。RJX601+ベランダの4エレ八木でした。

翌77年の5月に私の1st DXとして交信出来たのが、こちらの51MHz FMでの韓国、

HM2GS ”Yangさん” でした。3W運用でしたが、相手は1.8W、今なら2way QRPですね。

結構なパイルアップの中、思いがけずにコールバックがあり、興奮して何をしゃべったのか

あまり覚えてませんが、聞いていたローカル局によると英語で話していたようですが、

相手は日本語で話してくれていたようです(笑)。

 

Oceania: VK4JH Australia

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次の年78年になるとCycle21のコンディションも徐々に上向いてきてTEPのオープニング時間も長く強力になってきていました。

このころにはTS520V+TransverterでSSB, CWにもQRVするようになっています。

1st VKではなかったのですが、4月前半ですがQueensland TownsvilleのVK4JH ”Joeさん”と交信しました。

Joeさんとはその後、何十回も交信しました。

オセアニア方面はロケの良い方角であり、DX PediなどでQRVするところは、その後順番にQSOすることができています。

50MHzは手回しのSwiss Quad、52MHzは4エレ八木と使い分けていました。50.1MHzと52.0MHzにそれぞれ調整していたので以外に良かったかもしれません、、、Hi。

また、同じ78年の11月には、このSwiss QuadでHawaiiのKH6IJ "Noseさん”とも交信できました。

 

South America: LU3EX Argentina

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翌年79年は、黒点数もうなぎ登りでエライコンディションになってきました。

3月6日に1st南米として交信出来たのは、このLU3EX ”Alfredさん”です。

地球の裏から599で入感するLUやPYはにはびっくりしました。

ちなみにこの時はまだ中学3年でして、高校入試の前に交信しています。

この時、アンテナは屋根の上のルーフタワーに7エレ八木を上げました。

やっとローテーターも付いて人並の設備になったと言えるかもしれません。

 

North America: W0VB United States

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高校生になりリグも最新流行のFT625Dを購入、79年の秋は9月後半から南米がガンガン入ってました。

そして10月末頃から夢のような北米のオープンが続きました。

ほとんどが西海岸でしたが、コンディションがいい時には中西部から東海岸まで開けることもあったようです。

1st北米は、10月に交信したアリューシャン列島のWA4TNV/KL7でした。その後11月に入ってW6, W7と交信できました。

ここではCycle21唯一のW0の局、W0VB ”Terryさん”のQSLを貼って置きます。

北米方面はロケが悪く、すぐ山があるので最悪に近い状態ですが、

Wはやはり相手も数が多く、50.050ぐらいのCW帯から50.400ぐらいまでずらっとW/VEが並ぶ状態になっており、

呼び続けてなんとか交信できるというのを積み重ねていました。

79年に始まり、高校生時代の80年、81年の秋はNA祭り状態が続きました。

 

Africa: EL2FY Liberia

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WACへの残りはアフリカとヨーロッパですが、この2つは簡単にできそうもありませんでした。

6mでは当時ヨーロッパは免許されずに出ている局がごく一部に限られていました。

南米はガンガンに入ってもアフリカは聞こえません。VQ9やZSに局が居て可能性あると

言われていましたがオープンもなかなかなかったようです。

そんな中80年の秋にロングパスで入感したのが、こちらのリベリアELでした。

ラッキーなことに自宅からのロケが良い真東から真南の90度方向、南東からの入感がメインとなったのです。

1st Africaは、リベリアのEL2FY ”JA1XAF斉藤さん”です。

実は、この1stアフリカのEL2FYとの交信のあと、もう一つの周波数で別のEL2局が出ていてパイルになっておりました。

その時、私は次はEUや!と心の中で叫び、この局は呼ばずに、上の方をワッチすると、ちょっとQRHのあるCWでZD8TCという聞きなれないコールの局が入っていました。

これはひょとしてヨーロッパ??(ZB2がヨーロッパから出ていると知っていたので、Zで始まるこの局もEUかと、その時は思ったのです)と思って半信半疑コールするとすぐ返ってきてEL2FYとの交信から7分後にZD8TC Ascension I.の”Tedさん”とも交信できてしまいました。

交信後すぐに調べてアフリカ大西洋の島ということは判りました。これは当時スーパーDXな1局でした。

なんとラッキーな1日でしょう!それにも飽き足らずひょっとしたらEUまで伝搬が伸びてZB2が呼んでくるかも?とCQ出したりしたような記憶もあります。

 

Europe: ZB2BL Zibraltar

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そして最後はヨーロッパとなったのですが、81年春には連日ロングパスで入感したのですが、当時EUでほぼ唯一の局ということもあり、パイルアップが半端ない、出てくる周波数も決まっているのでなかなか取って貰えません。

やっと交信出来たのがこの3月16日(日本時間は3月17日)でした。

1st EUは、ZB2BL Zibraltarの”Jimmyさん”です。

ちなみに、この時高校2年生でした。

*その後40年経って、最近Facebookで友達になりました、、、。

 

ZB2BLのQSLをゲットしてからすぐに50MHz WACを申請、冒頭のアワードを得ることができました。

 

以上が、私の6m WACへの道のりの思い出でした。

 

Cycle21では、この後も夜の南西方面からのLPのカリブ海オープンもありました。

交信はできませんでしたが、目の前山の悪いロケーションでもKP4などのシグナルを聞くことができました。

 

この後のCycle22やCycle23もコンディションは良かったのですが、やはりCycle21は過去最高の6mコンディションだったと思います。

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コメント

柿本君の執念?凄かったんや!
私の家のロケーションでは、ご存知のようにWが全然ダメで、烏丸鞍馬口辺りの局がWとガンガンQSOしているのに掠りもしませんでした(笑)。西方面もあかんかったし、開いているのは南方面だけ。

GMPさん、ブログへのコメントありがとうございます。久しぶりのコメントですねぇ。
私の家もw方面全然ダメでしたが、当時のあれぐらい相手が多いと、毎日数百回呼べば一回ぐらい応答があるレベルだったと思います。CWなら応答率も高かったし、ワッチしていたら59で入っていて誰も呼ばないタイミングはありましたよ。

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