書籍・雑誌

2023年3月24日 (金)

『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』燦々SUN

Kindle Unlimitedにあってタイトルに惹かれたので読みました。
ロシア人美少女のクラスメートがロシア語でデレを呟くというのがおもしろい設定。

実は大学の研究室時代に教授の個人的趣味で、ロシア人のおばさんからロシア語を週1回で教えて貰えると言う機会があり、しばらく習ったことがありました。

いまでも少しは憶えていますが、主人公のようにロシア語の独り言呟きを解読することはできないと思います。
これは、相当な使い手ではないかと想像してしまいました(笑い)。

話の方は学園ものとして面白く、続きが読みたい気になりました。
以上は1巻を読んだ後の感想ですが、その後2巻、3巻、4巻、4.5巻、5巻と出ておりまして、実は全て読みました。22年最も売れたラノベ?というのも見ました、、人気があるようです。
ただ読んでいると余りにも主人公男子の能力が高くて現実離れした設定なので、妹も含めてそんな奴おらんやろと思っています。

2023年3月13日 (月)

『三国志 諸葛孔明』久松文雄

諸葛孔明について名前ぐらいしか知らなかったが、先日某”Coten-Radio”のバックナンバーを聞いていたら、凄い人と初めの頃に紹介されていたため、興味が湧き、まずはマンガで読んでみた。
コミックス5冊分の合本、サクサク読めて歴史の流れを理解できました。
概要:世界の歴史巨編をマンガで学べる!シリーズで、楽しんで歴史を知ろう!「三国志 諸葛孔明」!
中国の歴史巨編といえば三国志!登場人物の中でも特に人気の高い諸葛孔明の人生すべて。

中国が後漢時代末期、政治の腐敗などの反発で、黄巾の乱と呼ばれる反乱が各地で多発する。この反乱をおさめるために立ち上がった武将たちが、後の三国志と呼ばれる戦乱の時代の足がかりとなったのだ。そんな時代の中で諸葛孔明は生まれる。

小さな頃から戦乱の世を見て、自分の使命はこの乱れを収めて中国を統一する将軍のもとに仕えることだと考えていた。心の中でいつも気になっていた武将、それが劉備だった。
諸葛孔明は著名な学者である司馬徽が開く水鏡塾に通うことを決意し、学問や論語などを学ぶのだが、その能力の高さに皆驚くばかりだった。

曹操のもとに身を寄せた劉備であったが、離れることを画策していたところ思わぬ好機が巡ってくる。
一方、諸葛孔明は仁徳と信義に欠けた曹操のもとにいる劉備に対して不信感をおぼえていたが、活躍の知らせを耳にする中で心の中に劉備に対する興味が再び湧いてくるのだった。

劉備は聡明な才覚を持つ諸葛孔明の噂を耳にする。そして三国志の中でも特に有名な場面と言われる「三顧の礼」により、諸葛孔明は劉備のもとで仕えることを決意するのだった。
軍師となった諸葛孔明は次々と策略を成功させ、周囲を驚かせていく。そしていよいよ曹操に対して戦いの準備を整えていく。

孫権と曹操を戦わせるために、諸葛孔明は呉を訪れて孫権と周瑜と話をすることとなった。戦う意志のなかった孫権と周瑜だが、諸葛孔明の描いた絵の通りに、まるで駒を動かすが如く進んでいくことに…。
そして三国志の中でも特に今でも語り継がれる歴史的な「赤壁の戦い」へとすべてがつながっていく。

天下三分の計を実現するためには益州を手に入れなければならないと、劉備たちが仕掛けていくがそのすべてに諸葛孔明の戦略が張り巡らされていた。それは戦いの場、交渉の場を問わず、甚大な力を発揮したが、曹操や孫権といった強国も劉備たちを徐々に追い詰めていく。

2023年3月 8日 (水)

『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』 川上和人

鳥類学者である著者の恐竜エッセイ。

鳥類が小型の肉食恐竜の末裔という話は20年ぐらい前から聞いていたような気がする。

確かに現在の街中のカラスの動きは肉食恐竜の動きだとするとかなり怖い。この地球を昔は俺らが支配してたんだぞ~と言っているような気がしてくる。

鳥は、大空を自由に飛ぶために、大きさに対して重さが極めて軽い。翼長というのか広げた翼の幅が1m以上ある鳥でも体重10㎏もないことがほとんんどのようだ。

かつての恐竜があんなに大きな身体の割に素早く地上で行動できたというなら、骨格や筋肉が鳥類に近いぐらい軽いという共通の特徴があったのかもしれない。

現在の鳥類の生態から恐竜の生態を想像(妄想)するところが、なんとなくそうなんだろうなと納得されられました。

ところどころに書かれているドラえもんやガンダムなどのオタクネタ(オヤジネタ?)も楽しい、、、ところによっては注釈もなしに書かれているのが笑う。

愉しく読める科学エッセイで、読むべき本と思う。
☆☆☆☆

2023年2月27日 (月)

『わたしのグランパ』筒井康隆

筒井康隆さんの小説、久々に読んだ。しかもSFじゃない。

物語は、中学生の珠子の前に、ある日、突然現れたグランパ(祖父)はなんと刑務所帰りだった。だが、侠気あふれるグランパは、町の人からは慕われ、珠子や家族をめぐる問題を次々と解決していく。
そしてグランパの秘密を知った珠子に大事件が襲いかかる。「時をかける少女」以来のジュブナイル。
読売文学賞受賞作。

短い簡潔な読みやすい文章、だれでも楽しめる内容だった。とにかく、グランパがかっこいい感じ。

2003年に映画化されており、石原さとみのデビュー作で、グランパは菅原文太が演じていたとのこと。また観てみたい。

2023年2月19日 (日)

『僕とアリスの夏物語 人工知能の,その先へ』谷口忠大

毎年恒例の企画展示「科学道100冊」に2022年新たに加わった本。
ラノベ風の小説部分と実行知能の現状と技術解説部分を交互に織り交ぜている。

あらすじ:
小学生の悠翔のもとに突然やってきた謎の少女、アリス。まるで赤ちゃんのように何も知らなかったが、悠翔たちから多くを学んでいく。しかしそこに、怪しい影が忍び寄り……!? AIと共存する未来とはどういうものか。「発達する知能」は、いかに実現されるのか。小説と解説の合わせ技で、いざ、めくるめく知の融合体験へ!

最初、家にやって来た時、車椅子に座り、言葉もわからず、記憶もない、知らないことだらけのアリスに主人公の悠翔がいろいろ教えてあげることになるという展開で、赤ん坊状態から徐々にAIといか自立・自律型アンドロイドのアリスが成長していく。

最近のChat-GPTの優秀さにも驚くが、それはあくまでも文字ベースの遣り取りが自然になりましたというレベルではある。

ただその中で延長線上にアリスのような学習して自律的に成長していくAIが可能なのか?という問いに対して、従来ならまだまだ大きな壁が存在しているような気がしていた。

しかしながら、最近はそういうAIの未来はあるとも実感している。

その中で重要なのは、この本の中でも述べられているが、AIが自分の身体を持ち、視覚・聴覚以外にも触覚、臭覚、味覚など五感を持ち、リアルタイムで様々なことを経験して記憶していくことではないかと思う。

それを一つ一つどう実現していくかが課題なのかもしれない。

2023年1月22日 (日)

『夕暮まで』 吉行淳之介

30数年振りで再読。文庫本の版を見ていると大学入学後に買って読んだ様子。
当時、20歳ぐらいの自分としては、ちょっとエッチな小説と思って読んだような気がするが、まあまあおもしろいなと思うと同時に、若い女性と付き合うたぶん40代と思われる親父に対して、いい年して何やっとるねんとちょっと反発した気持ちがあったと思う。

それから年月は流れて、今やこの主人公よりあきらかに年上になってしまった訳だが、再読してこの小説の無駄を削ぎ落とした簡潔で美しい文章には感心した。主人公に対しては、かなり羨ましいと言うか、時代が変わったから今はそう簡単には行かんのちゃうのとか、そういう気持ちになった。

ただ、女性とのいろんな遣り取り(行動や言葉なんか)から、その状況や気持ちを男性側からではあるがよく表現されているところが、この小説のいいところではないかと思う。

2023年1月 9日 (月)

『四畳半タイムマシンブルース』 森見登美彦

小説『四畳半神話大系』を読んだのは、ノイタミナでアニメをやっていた2010年頃だったと思う。
兎に角、自分の大学生活と重ね合わせて、やたらと似ているなぁと感心したことを憶えている。

そして今回の『四畳半タイムマシンブルース』、下鴨幽水荘に住む小津と私と樋口清太郎という万年学生、そして黒髪の乙女明石さんらの登場人物たちが懐かしい。

夏休み中の8月、下宿のクーラーのリモコンが壊れてしまい、突然現れた「タイムマシン」で昨日へ行き、壊れる前のリモコンを持ってくるというハチャメチャな展開のお話。

その後、過去を改変したら、この世界は消滅してしまうのでは……!? 辻褄合わせに奔走する彼らは宇宙を救えるのか!?

明石さんとの未来も暗示されており、明るい希望の幕切れになってました。
相変わらずの森見ワールドで面白かった。
☆☆☆☆

2023年1月 3日 (火)

『雲雀坂の魔法使い』 沖田円

魔法使い・魔女が普通に街に住んでいる世界でのお話。それ以外は至って普通というのがファンタジー。
もし現実世界に魔法使いが住んでいたら、凄い騒ぎになるだろうにそうなってない世界。

お話の中では、猫同士の会話で、老画家の願いが叶えられるっていう話がよかったかな。

最後の魔法使いの話は、最初翠のところに男の子が来たのだとばっかり思って読み進んだけど、実は翠の話だったという、ループのようなお話だった。

どの話もお互いを思いやる優しさに溢れる登場人物が愛おしい。
☆☆☆

2023年1月 2日 (月)

『新・平家物語』 吉川英治

文庫本16冊分の分量に圧倒されたが、読みやすい文体ですらすら読め、朝夕の出勤途中3ヶ月で読了できた。

吉川英治の歴史小説の大作で、1950年から1957年までの7年間「週刊朝日」に連載されたものだとか。

『平家物語』だけでなく、『保元物語』『平治物語』『義経記』『玉葉』など複数の古典をベースにしながら、より一貫した長いスパンで源平両氏や奥州藤原氏、公家などの盛衰を描いた長編作品。

読んでいくと、主人公が平清盛から源頼朝、木曽義仲、源義経また源頼朝と変遷していくような印象。その中に後白河上皇などが絡んでくる。

小説独自の登場人物である阿部麻鳥(と蓬の夫婦)が物語全体を通して観ている現代人的な位置付けと感じた。

過去に映画化やNHK大河ドラマ化などされている。
最近2012年の松山ケンイチ主演の大河「平清盛」もこの新・平家物語の影響は大きく受けていたように思った。

兎に角、エンターテイメントとして楽しく、平安時代から鎌倉時代の歴史の概要を掴むにもいい読み物だと思う。

2022年12月31日 (土)

『丘の上の賢人 旅屋おかえり』 原田マハ

売れないタレント・おかえりこと丘えりかは依頼人に代わり旅をする「旅の代理人」、旅屋おかえり。
ある動画に映っている人物が、かつての恋人か確かめてほしいという依頼を受け、小樽、札幌を旅する。依頼人には、初恋をめぐるほろ苦い過去があった。

かなりの重苦しい状況かと思ったが、軽く受けて明るく受け流された感じがいい。旅屋おかえりのシリーズ?ということだが、もとの『旅屋おかえり』はまだ未読、読んでみたい。

かつての恋人純也のお母さんで女将さんの、、、
「いいえ。じゅうぶん親孝行よ」と、女将さんはしみじみと言った。
「自分の子供が、人生で一番やりたいことを実行している。親にとっては、それが何よりもうれしいことなのよ」
お金持ちになることとか、出世することとか、そんなことじゃなくたっていい。子供が自分のやりたいようにやっている、生きたいように生きている。それが親には一番なんだから。

というところで涙が出た。その通りだよなぁと思う。
NHK BSでドラマやってるんですね。
いつから加えられたか判らないが、ブクログの機能にレビューをブログで紹介するオプションができていたので利用してみました。

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